感情的に叱ってしまう…そんな自分を責めてしまうあなたへ

「何回言えばわかるの?!」「もう、いい加減にして!」そんな風に感情的に子どもを叱ってしまった後、なんであんな言い方をしてしまったんだろう…と、後悔したことはありませんか?

これは、子育て中のママに限らず、職場での上司と部下のやりとりなど、誰にでも起こりうることです。

なぜ、感情的に叱ってしまうのでしょうか?

「また怒ってしまった…」「あの寝顔を見ると、余計に自分を責めてしまう…」

そんな後悔を何度も繰り返してしまう時、その奥には、【自分の感情を強く揺さぶる“ 何か ”】が隠れていることがあります。

目次

感情的になってしまう3つの背景

1. 自分の中にある嫌な部分を相手に投影している

たとえば、子どもの忘れ物に強く反応してしまったり、部下のミスに必要以上にイライラしてしまうのは、「自分もそうだった」という記憶やコンプレックスが刺激されていることが、背景にある場合があります。

2. 「ちゃんとした親でなければならない」という思い込み

子育てをしている自分自身が、「だらしない母親だと思われたくない」「ちゃんとしてるね」と評価されたい…そんな風に、無意識のうちに理想的な親像を作り上げて、自分自身を縛り付けてしまっている、ということもあるかもしれません。

3. 心や身体が疲れている

余裕がなくなると、感情をコントロールするエネルギーも失われていきます。ささいなことでも怒りの感情が出てくる時は「もう限界だよ…」という、心からのサインとも考えられるのではないでしょうか。

怒りの感情の正体とは?

怒りという感情は「第2感情」と言われています。本当の気持ちを覆い隠している“カモフラージュの感情”なのです。

怒りの感情の裏には、実は、【寂しさ・不安・恐れ・悲しみ】など、自分でも気づいていない「本音」が潜んでいることが多いのです。

解決方法は…

まず大切なのは、【自分自身に問いかけてみる】こと。

自分を責めるのではなく、

「私は、何がそんなにつらかったの?」「私は、何に傷ついたの?」

と、やさしく寄り添うように聞いてみてください。すると、少しずつ心の奥にある「本当の気持ち」が見えてきます。

そして、小さな工夫を取り入れ、心にゆとりを取り戻しましょう。

  • “ちゃんと”の基準をゆるめてみる

自分の「ちゃんと」の基準は、実は自分自身が決めています。完璧な親を目指す必要はありません。できていることに目を向け、ちゃんとの基準をゆるめてみるのもいいかもしれません。

  • 1人の時間を持つ

自分を整える、自分のための時間=心の充電タイム。スマホを少し手放して、ゆっくり深呼吸するだけでも効果があります。

  • 自分にやさしい言葉をかけてみる

「今日もよく頑張ったね」「おつかれさま。私、本当にえらいよ」

そんな言葉を自分自身にかけてみる。そのやさしい一言が、ふっと心を軽くしてくれます。

怒りの感情は、メッセージ

怒りは「ダメな感情」ではありません。

ですから、「怒ってはダメ」「感情を抑えなきゃ」と思わなくても大丈夫。怒りは、あなたの内側からの大切なメッセージ。

自分を見つめ、癒すためのチャンスなのです。

さいごに…

感情的に叱ってしまった時、「私はダメな母親だ…」と自分を責めないでください。

あなたが感じたその怒りの奥には、【守りたかった何か、大事にしたかった気持ち】が必ずあります。

怒りは、あなた自身をもっと深く知るためのヒント。その感情に気づいてあげることから始めてみると、少しずつ、あなた自身も、あなたの大切な人との関係も、変わっていきます。

「つい感情的になってしまう…」

そんなあなたが、少しでも自分を大切にできるように。この記事が、心を整えるきっかけになれば嬉しいです。

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