伝えたいことが伝わらない…その理由とは
「ちゃんと伝えたのに、どうして伝わらないの?」そう落ち込んだ経験はありませんか?

- そんなつもりで言ったわけじゃないのに…
- えっ、そんな風に受け取られたの?
会話の途中で、ふと気まずい空気が流れたり、相手の表情がくもったことに気づいたり。その場で解決できればいいのですが、気づかないまま時間が経ち、あとからモヤモヤしてくることもありますよね。
「私は、自分の言いたいことを ちゃんと伝えられていたのだろうか?」
冷静に振り返ってみると、言葉が足りなかった部分や、伝え方のズレに気づくこともあります。でも伝えた直後には、なかなかそこまで考えられないものです。
伝わらないのは「あなたのせい」ではありません
私たちは、日常的に会話をしていますが、実は「伝え方」を体系的に学ぶ機会がほとんどありません。
そのため
- がまんすること
- 空気を読むこと
- 正しさを優先すること
このような価値観の中で育ってきた方ほど、すれ違いが起きやすくなってしまいます。ですから、「伝わらない」のは、あなたの能力や性格の問題ではありません。
無意識に使っているコミュニケーションパターン
多くの人が、知らず知らずのうちに
- 言えずにため込む
- 感情があふれて、強く出てしまう…
- 相手を優先しすぎて、自分を後回しにする
こうしたやりとりをくり返しています。ですが、1つのパターンに偏りすぎたり、長く続けてしまうと、自分が苦しくなってしまいます。
自分も相手も大切にする伝え方、アサーティブコミュニケーションとは?
がまんをするでもなく、感情をぶつけるでもない。自分も相手も大切にできる第三の選択肢としてあるのが、アサーティブなコミュニケーションです。
アサーティブとは、尊重、誠実、率直、対等な自己表現のこと。
勝ち負けを決めるためではなく、お互いを理解しようとする姿勢です。

これは知識として知った、学んだだけで、一夜にして身につくものではありません。さまざまな場面においての経験、練習を重ねて少しづつ自分の内側から身についていくものです。だからこそ、まずは「意識する」ことから始めていきます。
Iメッセージで伝える
アサーティブでは、Iメッセージ(アイメッセージ)を大切にします。
「あなたが~」ではなく、「私は~と感じた」という伝え方です。

相手を評価したり責めたりするのではなく、自分の気持ちや考えを、I(私)を主語にして丁寧に伝えることで、関係を壊さずに伝えることができます。
まずは、「意識する」ことから
Iメッセージ、つまり「私」を主語にして伝える方法は、言葉では簡単そうに感じるかもしれません。でも、いざ文章にして伝えようとすると、なかなか言葉が出てこない…そう感じる方も少なくありません。
だからこそ大切なのは、「意識して伝えようとすること」。
この小さな積み重ねが、少しずつ自己肯定感を育てていきます。
- 言えた自分を認められる
- 相手の反応に振り回されにくくなる
- 人間関係に安心感が増えていく
私自身もアサーティブを学び、実践を続ける中で、以前より生きやすくなったと、感じています。
さいごに
私は人間関係において、今まで何度も繰り返す自分の中のモヤモヤに悩んできました。その悩みは、一人で抱えているだけではなかなか整理できませんでした。
アサーティブを知り
- 自分の考え方の偏りに気づくこと。
- スムーズな伝え方を知識として学び、練習と実践を重ねていくこと。
そうやって意識と行動を少しずつ変えていく中で、以前より楽に生きられるようになったと感じています。
きっかけがあれば、人は変われる!
アサーティブコミュニケーションは、きっとあなたの毎日を穏やかにするヒントになるはずです。
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