朝起きても体が重い。
やらなきゃいけないことは頭では分かっているのに、どうしても動けない。
「私って怠け者なのかな」
「なんでこんなにやる気が出ないんだろう」
こんなふうに思いながら、気がつけば一日が終わっている…。
誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。
実は「やる気が出ない」「行動できない」というのは、怠けではなく心と体からのサイン。
そしてそこから抜け出すヒントは、意外と“小さな一歩”に隠れています。
「やる気が出ない」の正体
実は“やる気”は最初からあるわけじゃなくて、
小さな行動をきっかけに、あとから湧いてくるものなんです。
「できた」という感覚が積み重なり、その結果として“やる気”が後からついてくるのです。
だから「やる気が出ないから動けない」ではなく、
「小さな行動をすればやる気がついてくる」と考えると気持ちがラクになります。
正直なところ…私も動けなかった
ここで、少し私自身の話を。
正直ね、「今日は掃除しよう」と思っても、結局なにも手をつけられずに一日が終わってしまったことが何度もあります。
部屋を見渡しては「どうして私は動けないんだろう」と余計に落ち込んで…。
やらなきゃ、と思うほど体が重くなる。
これは私にとって、何度も繰り返してきた“あるある”でした。

比較の罠から抜け出す
さらにやっかいなのは、他人と比べてしまうこと。
SNSを開けば、誰かがきれいに片付いた部屋で過ごしている写真が目に入る。
友達が「今日は家中を掃除した」と話しているのを聞いて、
「私は机の上ひとつ片付けられないのに」と落ち込む。
比べれば比べるほど動けなくなっていく…。
そんなときは、“他人”ではなく“昨日の自分”と比べることが大切です。
気持ちを軽くする”ひと言”を自分にかける
アサーティブコミュニケーションでは、相手に優しく言葉をかけるのと同じように、自分自身にも声をかけることを大切にします。
たとえばこんな”ひと言”
• 「まずは5分だけやってみよう」
• 「今日は全部じゃなくていい」
• 「ここまでできたら十分」
友人に声をかけるように、そんな言葉を自分にかけてみてください。
不思議と気持ちが少し軽くなります。
小さな一歩が心を変える
ある日、私はダイニングテーブルの上に積みっぱなしだったチラシを、きちんと束ねて処分してみました。
それだけで「できた!」と感じられて、心もスッキリ。
部屋の景色が少し変わっただけなのに、不思議と気分まで軽くなりました。
「全部きれいにしなきゃ」と思っていた自分に、
「一つ片付けられたら十分だよ」と言ってあげられた瞬間でした。
その小さな成功体験が次の一歩を呼んでくれるんです。

まとめ:やる気が出ないときにできること
「やる気が出ない」「行動できない」
そんな自分にイライラしても、事態はよくなりません。
大切なのは、
1. やる気は最初からあるものではなく、行動のあとについてくる
2. 他人ではなく、昨日の自分と比べる
3. 気持ちを軽くするひと言で自分を優しく励ます
4. 小さな一歩を「できた!」と認める
この4つです。
最後に
やる気が出ない日があるのは、あなたが弱いからではありません。
それは「立ち止まりたい」という心からのメッセージです。
「掃除できなかった」日があっても大丈夫。
「机の上を片付けられた」一歩を大切にしていきましょう。
ここにたどり着いたあなたは、もうすでに“動き出したい気持ち”を持っています。
その気持ちこそがスタート。
今日、あなたが踏み出す“小さな一歩”はなんでしょうか?
その一歩を、私は心から応援しています。
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