断るのが苦手なあなたへ|アサーティブが役立つ理由

頼まれると断れない…
本当は無理なのに、つい引き受けてしまう…
断ったら嫌われそうで怖い…

こうした悩みを抱えている方は、決して少なくありません。

そして多くの場合

•気が弱いから
•断る言葉が見つけられない…
•こんな私って、ダメ…

と、断れない苦しさを、自分のせいにしてしまいます。

けれど、アサーティブ(自分も相手も大切にするコミュニケーション)の視点から見ると、断れないことは弱さや性格ではありません。

そこには、あなたなりの理由があります。

この記事では、自分も相手も大切にするコミュニケーションの形「アサーティブ」について解説します。最後まで読んでいただければ、次に何かを断る時、今までのような罪悪感に振り回されず、自分も相手も尊重した伝え方が見つかるはずです。

目次

断れない心理の背景|人を大切にする人ほど悩む理由

断れない…その理由の1つ目は、「あなたが人を大切にしてきたから」。

断るのが苦手な人ほど、

  • 相手を傷つけたくない
  • 場の雰囲気を壊したくない
  • 関係を大切にしたい

そんな思いを強く持っています。

例えば、忙しい時に頼まれごとをされて「NO」と言うことは、あなたにとって「相手を突き放すこと」のように感じられて、罪悪感に繋がっているのかもしれません。 つまり、断れないという行動の背景には、人とのつながりを何より大切にしてきた、あなたの深い優しさがあるのです。

ただその優しさが、自分の限界を超えてしまうことにつながると、心や身体が苦しくなってしまいます。

断るのが怖い理由|過去の経験による「心の学習」

断れない…その理由の2つ目は、「背景にある心の学習」。

例えば、過去に、勇気を出して断った際、こんな経験はありませんでしたか?

  • 相手との関係が気まずくなった
  • 仲間外れにされた
  • 場の空気が悪くなった

そんな経験があると、心は無意識に「断る=危険」と学習します。

そのため、断る場面になると、不安や怖さが先に立つのです。これはとても自然な反応であり、性格の問題ではなく自分を守るために身につけた、心の働きなのです。

しかし、この「心の守り方」が今のあなたを苦しめているのなら、新しい「自分を守るコミュニケーション」を学び直す時期かもしれません。

自分も相手も大切にする「アサーティブ」という考え方

「アサーティブ」は1950年代にアメリカの心理学(行動療法)の分野で生まれ、日本では1980年代から広がった歴史ある手法で、「誠実・対等・率直」な自己表現の技術です。 もしかすると「自分の意見をズバッと言い通す」という強気なイメージを持たれるかもしれませんが、本来の意味は少し違います。

本来のアサーティブとは、「自分も相手も大切にするコミュニケーション」。

我慢するでもなく、感情をぶつけるでもない。その“間”にある、第三の選択肢です。いきなり上手に断れるようになることが、目的ではありません。

アサーティブが「断りやすさ」を助ける3つの視点

いきなり完璧に断れるようになることがゴールではありません。アサーティブを学ぶと、次のような視点が持てるようになります。

  • 自分が本当はどうしたいのか、心の声を聴けるようになる
  • 「断る自分は冷たい人間だ」という自分責めを卒業できる
  • 白か黒ではなく、選択肢を広げる

例えば、「断る or 引き受ける」という二択ではなく、「今日は難しいけど、明日ならできる」「今は余裕がない」「全部は無理だけど、ここまでならできる」といった、第3の選択肢。

可能な範囲を提示したり、お互いにすり合わせ地点を提案するような伝え方も、十分アサーティブな表現です。

断ることは、関係を壊すことではありません

アサーティブを学んだ方からは、こんな声をよく聞きます。

「頼まれごとを断っても、相手との関係は良好に続いた」「自分を大切にした方が、むしろ楽になった」

断ることは、相手を拒絶することではありません。自分の状態や気持ちを、誠実に伝えることです。
それは、長く健やかな関係を続けるためにも、大切なコミュニケーションなのです。

ですから、いきなり上手に断ろうとしなくて大丈夫です。まずは、こんな問いを自分に向けてみてください。

  • 私は、本当はどう感じている?
  • 今の自分は、どこまでならできる?


自分の心に問いかけ、「自分の気持ちに気づくこと」それが、アサーティブへの始まりの一歩です。

断れない苦しさから卒業し、自分も相手も大切にする毎日へ

断るのが苦手なあなたは、これまで人を大切にしながら生きてきた人です。アサーティブは、その優しさを手放すためのものではありません。その優しさを、自分にも向けられるようになるための考え方です。

もし、「断れなくて苦しい…」「自分を後回しにしてしまう…」

そんな思いを抱えているなら、アサーティブの視点を取り入れてみることは、きっとあなたの支えになるはずです。

アサーティブコミュニケーションは、やり方を知り、繰り返し練習することで誰でも身につけることができます。一人で抱え込み、悩み続ける必要はありません。 当団体では、同じ悩みを持つ仲間と一緒に、心地よい伝え方を基礎から学べるアサーティブ講座を開催しています。

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